タイプ1の特徴

正しくあることを、あなたは選び続けてきた

これまでの経営や仕事の中で、
あなたは何度も「正しいほう」を選んできたはずです。

・ルールを守る
・基準を下げない
・間違いを見過ごさない
・中途半端な状態を良しとしない

それは、決して楽な選択ではありません。
むしろ、責任を引き受ける覚悟がなければできない選択です。

正しくあろうとする姿勢は、
組織を守り、品質を保ち、信頼を積み上げてきた原動力でもあります。

まず最初に、はっきり言っておきたいことがあります。

「正しくありたい」という価値観は、間違っていません。


正しいはずなのに、なぜかうまくいかない瞬間

それでも最近、こんな違和感を感じていないでしょうか。

・正論を言っているのに、場の空気が重くなる
・改善点を伝えるほど、部下が黙ってしまう
・「なぜできない?」と感じる場面が増えた
・自分が一番考え、一番動き、一番疲れている

やるべきことは明確。
判断も間違っていない。
それなのに、人や組織が思うように動かない

このとき多くの人は、
「伝え方が悪いのかもしれない」
「もっと厳しくすべきかもしれない」
と、さらに自分に負荷をかけてしまいます。

しかし、ここで知っておいてほしいことがあります。

これは能力の問題でも、努力不足でもありません。


問題は「正しさ」ではなく、判断の基準にある

私たちは無意識のうちに、
「何を大切にして判断するか」という基準を持っています。

・何が正しいか
・何が間違っているか
・どこまで許せるか

この基準は、意識して作ったものではありません。
これまでの経験や成功体験の積み重ねによって、
**自然と身についてきた“当たり前”**です。

しかし、この当たり前は人によって違います。

同じ出来事を見ても、
ある人は「問題点」に目が向き、
ある人は「感情」に目が向き、
ある人は「全体の空気」に目が向く。

ここにズレが生まれます。

正しさそのものが問題なのではなく、
自分がどんな基準で世界を見ているかに気づいていないことが、
摩擦を生んでいるのです。


エニアグラムは「行動の理由」を整理する道具

ここで登場するのが、エニアグラムです。

エニアグラムは、いわゆる性格診断ではありません。
人を良い・悪いで分けるものでもありません。

エニアグラムが扱うのは、
**「人はなぜ、その行動を選ぶのか」**という無意識の動機です。

人が判断するとき、行動するとき、
必ずベースになっている価値観があります。

その価値観の傾向を、
9つのタイプとして整理したものがエニアグラムです。

その中に、
「正しくありたい」という価値を最優先するタイプがあります。


「正しくありたい人」が無意識に背負っているもの

正しくありたい人は、内側に強い基準を持っています。

・こうあるべき
・これは間違っている
・ここは直さなければならない

この基準があるからこそ、
改善点に気づき、質を高め、組織を引き締めることができます。

一方で、この基準は
自分自身にも向けられます。

・もっとできたはずだ
・まだ足りない
・妥協してはいけない

その結果、こんな状態に陥りやすくなります。

・任せるより、自分でやったほうが早い
・指摘が増え、感謝が後回しになる
・怒りや不満を内側に溜め込む

これは性格の欠点ではありません。

正しさという価値を選び続けてきた結果、身についた思考の癖です。


正しさを手放す必要はない

ここで誤解してほしくないことがあります。

エニアグラムは、
「正しさを捨てましょう」という学びではありません。

むしろ逆です。

正しさを、必要な場面で使えるようにする学びです。

・いつ正しさを前に出すのか
・いつ基準を一度脇に置くのか
・誰に、どの伝え方が合うのか

これを意識的に選べるようになると、
指摘は減り、任せられる範囲が広がり、
自分自身も楽になります。

正しさに縛られている状態から、
正しさを使いこなす状態へ

これが、エニアグラムがもたらす変化です。


経営者・リーダーにとってのエニアグラムの価値

エニアグラムは、
自分を甘やかすためのツールではありません。

・判断の精度を上げる
・人を見る視点を増やす
・任せ方の選択肢を増やす

特に、
これまで「正しくあること」で成果を出してきた人ほど、
この学びは経営の武器になります。

なぜなら、
自分の基準を理解している人ほど、
他人の基準も尊重できるようになるからです。


まずは、自分の「正しさ」を知るところから

もしあなたが、

・正しさを大切にしてきた
・間違いを見過ごせない
・責任を背負う立場にいる

そんな人なら、
エニアグラムは「知って終わり」ではなく、
使える知識になります。

まずは、
「正しくありたい人」の思考や行動の特徴を知るところから始めてみてください。

自分を責めるためではなく、より良い判断をするために。

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