
◇経歴と専門性◇
プロフィール
工業高校の電気科を卒業後、25年以上、電気工事の現場に携わってきました。
見習いから始まり、段取り、応援、職長、現場代理人、請負、そして小規模な経営まで。現場の中で、さまざまな立場を経験してきました。
その中で、強く感じたことがあります。
それは
立場が変われば、同じ現場でも見えているものが違うということです。
- 職人は、目の前の仕上がりを大切にする。
- 職長は、現場全体の動きを考える。
- 監督は、工程を見ながら次の作業を考える。
- 社長は、会社全体を見ながら判断する。
どれが正しい、間違っているということではありません。それぞれが、自分の立場から「これが必要だ」と考えて動いています。
ただ、何を基準に判断しているのかが、人によって少しずつ違うと、現場では、さまざまな問題が起こります。
- 任せた仕事が戻ってくる。
- 何度も確認が入る。
- 人によって仕上がりが変わる。
- 判断待ちで作業が止まる。
- そして、本来なら現場で判断できることまで、社長や監督に集中していく。
こうした経験から
私は、問題は「人」だけではなく、判断するときの基準にもあるのではないかと考えるようになりました。
そこで、現場で起きているズレを、5つの視点で見ています。
| 5つの基準 | 現場で揃えること |
|---|---|
| 優先順位の基準 | 何を先にやるのか |
| 確認の基準 | どの時点で確認するのか |
| 完成基準 | どこまでやれば完成なのか |
| 教え方の基準 | どのように伝えれば伝わるのか |
| 任せ方の基準 | どこまで本人に任せるのか |
同じ仕事をしていても、この5つの基準が人によって違えば、それぞれが真面目に動いていても、現場は少しずつズレていきます。
だから私は、人を責める前に、判断の基準がズレていないかを見る。
ここを大切にしています。
そして、社長や監督が頭の中に持っている判断基準を言葉にし、現場のリーダーへ渡していく。
- 「何を優先するのか」
- 「どこまでできれば完了なのか」
- 「どこから相談するのか」
こうした基準を現場で使える形に整え、経営側と現場側の認識をそろえていく。
私は、その間に立つ役割を
「現場の通訳士」と呼んでいます。

私が目指しているのは、一人ひとりが共通の基準を持ち、自分で考え、自分で判断し、任せた仕事が前へ進んでいく現場です。
そして
そこで働く人たちが、自分の仕事に誇りを持てること。
現在は
電気工事会社の経営者や現場責任者に向けて、現場と経営の認識をそろえ、現場で使える判断基準を整える
「任せても回る現場づくり」を支援しています。
次の世代の子どもたちが
「電気工事士になりたい」
そう思える業界を目指しています。
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