「9つ」の視点で考える

― 現場で「人の問題」を整理しやすくする考え方 ―

現場で起きるトラブルの多くは、技術不足ではありません。
ほとんどが「人の問題」と言われます。

・言ったはずなのに伝わっていない
・任せたのに戻ってくる
・正しいのに空気が重くなる

それは「性格の問題」なのでしょうか・・・


■ 人は、それぞれ違う基準で判断している

同じ出来事でも、何を優先するかで反応は変わります。

  • 正しさを守ろうとする人
  • 助けようとする人
  • 成果を出そうとする人
  • 意味を大切にする人
  • 深く考えてから動く人
  • 安全を確かめる人
  • 可能性を広げる人
  • 強く決断する人
  • 波風を立てない人

どれも間違いではありません。
ただ、優先している判断基準が違うだけなのです。

この違いを体系的に整理した考え方が
エニアグラムの9タイプ」という視点です。


■ 「人の問題」が構造に変わる瞬間

例えば――

社長は「早く決めたい」
職長は「一度確認したい」

どちらも正しい。
しかし基準が違えば、どうしても衝突してしまいます。

このとき必要なのは「どちらが正しいか」ではなく、“何を優先しているのか”を見える化することです。

9つの視点で整理すると、

  • これは正しさの問題か
  • 安全の問題か
  • 成果の問題か
  • 調和の問題か

と、感情ではなく“構造”として捉えられるようになります。


■ 目的は、性格診断ではありません

9つの視点は、人を分類するためのものではありません。

目的は、誰が正しいか悪いかを決めることではなく、判断基準のズレを整えること

構造が見えたとき、人を変えなくても、現場は動き出します。


■ 10人前後の会社こそ、ズレが止まりやすい

規模が小さいほど、社長の判断基準は強く影響します。

だからこそ、

「どの視点で判断しているのか」
「どの視点が抜けているのか」

を整理することが最も重要になります。


■ 9つの視点は、現場を責めないための道具

人は、それぞれの基準で一生懸命です。

9つの視点は、

「わかってくれない」を
「優先しているものが違う」に変える道具として使うことができます。

それが、噛み合う組織をつくる第一歩になります。

 

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