同じタイプなのに違いが出るのは、ウィングによる性格の分かれ道

― エニアグラムの「ウィング」という考え方 ―

エニアグラムを学んでいると、こんな疑問を持つ人が多くいます。

「同じタイプ1なのに、あの人と自分は全然違う気がする」
「タイプが同じはずなのに、考え方も行動も違う」

これは、診断が間違っているわけではありません。
その違いを説明するヒントが、**「ウィング(wing)」**という考え方です。


ウィングとは何か?

ウィングとは、
**自分のタイプの“となりのタイプの影響”**のことです。

エニアグラムの9タイプは、円のようにつながっています。
そのため、自分のタイプの左右どちらか一方のタイプの要素を、無意識に取り込みやすいと言われています。

これが「ウィング」です。


具体例で見ると、わかりやすい

たとえば【タイプ1】の場合。

  • タイプ1のとなりには
     ・タイプ9
     ・タイプ2
    があります。

そのため、タイプ1の人は次のどちらかの傾向を持ちやすくなります。

タイプ1の基本
「正しさ」を基準に行動し、間違いを正したい人。責任感が強く、自分にも他人にも厳しい。

  • 1w9(ワン・ウィズ・ナイン)
     → 落ち着いて穏やか。怒りを内に溜め込みやすく、静かに正しさを貫くタイプ1
  • 1w2(ワン・ウィズ・ツー)
     → 人に関わりながら正しさを広げる。面倒見がよく、感情や熱意が表に出やすいタイプ1

同じ「タイプ1」でも、雰囲気・伝え方・関わり方が違って見えるのは、このウィングの影響があるからです。


ウィングは「性格を変えるもの」ではない

ここで大事なポイントがあります。

ウィングは、
メインのタイプを変えるものではありません。

あくまで、

  • 行動のクセ
  • 表現の仕方
  • 人との距離感

に、色づけをするような存在です。

「タイプ1だけど、少しタイプ2っぽい」
「タイプ5だけど、タイプ6の影響が強い」

こうした表現は、ウィングを知ると自然に理解できるようになります。


なぜウィングを知ると役に立つのか?

ウィングを知るメリットは大きく3つあります。

① 自分をより正確に理解できる

「なぜ自分は、同じタイプの人と違うのか」が説明できます。

② 他人との違いに納得できる

「同じタイプだから同じはず」という思い込みが減ります。

③ 指導・コミュニケーションが楽になる

相手の“タイプ+ウィング”を意識すると、
伝え方・任せ方がズレにくくなります。


ウィングは「どちらも少し持っている」こともある

人によっては、

  • 右のウィングが強い
  • 左のウィングが強い
  • 状況によって使い分けている

という場合もあります。

「必ずどちらか一つに決めなければならない」ものではありません。
今の自分に影響していそうな方を参考にするくらいで十分です。


まとめ|同じタイプでも違っていていい

エニアグラムは、
人を型にはめるためのものではありません。

「同じタイプなのに違う」
それは欠点でも、例外でもなく、自然なことです。

ウィングを知ることで、

  • 自分を責めなくてよくなる
  • 他人を理解しやすくなる
  • チームや現場での摩擦が減る

そんな変化が起こります。

まずは、
「自分はどんなウィングの影響を受けていそうか?」
そこから、ゆっくり観察してみてください。

 

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