人を「9つの視点」で考える

― 現場の“ズレ”を整理する ―

  • 言ったはずなのに伝わらない
  • 任せたのに戻ってくる
  • 正しいのに空気が重くなる

現場で、こんなことは起きていませんか?

その原因は、能力不足や努力不足だけではありません。

多くの場合、“判断基準の違い”が関係しています。

 

人はそれぞれ「力が出る条件」が違う

人は無意識に、「こういう状態だと動きやすい」という基準を持っています。

例えば、

  • 正しさが整うと力が出る人
  • 誰かを助けることで動ける人
  • 成果が見えると加速する人
  • 意味を感じると没頭する人
  • 理解できると安心する人
  • 安全があると挑戦できる人
  • 可能性があると前に進める人
  • 決断できるとスイッチが入る人
  • 場が穏やかだと実力を出せる人

どれも、現場では大切な力です。

ただ――

この違いが見えていないと、「なんでそうなるの?」

というズレが起き始めます。

現場で起きる“すれ違い”

例えば――

社長は、「まず決めて進める」ことで力が出るタイプ。

一方、
職長は、「一度確認して安心する」ことで動きやすいタイプ。

どちらも間違っていません。

しかし、この違いが見えていないと、

社長は、「また確認か…早く進めたい」と感じ、

職長は、「ちゃんと確認したいのに、雑に返された」と不安になる。

すると、

  • 確認が増える
  • 空気が悪くなる
  • 判断待ちになる
  • 任せられなくなる

という流れが起きていきます。

つまり、お互い正しいことをしているのに、噛み合わなくなるのです。

 

「9つの視点」は、ズレを整理する道具

ここで大切なのは、「どちらが正しいか」ではありません。

必要なのは、“どこで力が出るのか”を理解し、活かすことです!

その違いを整理する方法の一つが、エニアグラムの「9つの視点」です。

 

性格診断ではなく、“現場を任せるための道具”

この考え方の目的は、人を決めつけることではありません。

「任せられる現場」を作るための5つの視点

  • 優先順位のズレ
  • 確認のズレ
  • 完成基準のズレ
  • 教え方のズレ
  • 任せ方のズレ

これらを整理しやすくするための、“判断基準を見える化する道具”として活用します。

例えば…

同じ「確認」でも、

  • 不安だから確認する人
  • 責任を持ちたいから確認する人
  • 完璧にしたいから確認する人

これらでは、意味が違います。

ここを理解せずに、「また確認してくる」だけで終わらせると、ズレは減りません。

逆に、「この人は、ここで安心するんだな」と分かると、伝え方や任せ方が変わります。

 

小さい組織ほど影響は大きい

10人前後の会社では、社長の判断基準が、そのまま現場の空気になります。

だからこそ、

  • 自分は何を優先しやすいのか
  • チームはどこで止まりやすいのか
  • 足りない視点は何か

を整理することが重要です。

 

結論

現場を任せるために必要なのは、「同じ人を作ること」ではありません。

違いを理解し、判断基準を整理することです。

人にはそれぞれ、“力が出る条件”があります。

その違いを責めるのではなく、「どう組み合わせるか」を考えた時、現場は変わり始めます。

そして、現場は、「頑張って回す場所」から、“自然に噛み合う場所”へ変わっていくのです。

 

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