現場が終わった後の・・・あの感じ
現場は無事に終わったはずなのに、家に帰っても気持ちが落ち着かない。
- あの判断、本当に正しかっただろうか
- もう少し確認しておけばよかったのではないか
- あとで何か言われたらどうしよう
体は休んでいるのに、頭だけが現場に残っている。
現場リーダーをしていると、こうした状態になることは珍しくありません。特別なトラブルがあったわけでもないのに、なぜか自分の中だけがザワついてしまう。
この記事では、その状態がなぜ起きるのかを、エニアグラムタイプ1の無意識の動機という視点から整理していきます。
問題は「行動」ではなく「頭の中」で起きている
現場を振り返ってみると、
- 手順は守っている
- 指示も出している
- 大きなミスもない
それでも心が休まらないのは、問題が行動ではなく、考え方の中で起きているからです。
タイプ1の人は、出来事そのものよりも、
- 自分の判断は正しかったか
- 見落としはなかったか
- 責任者として足りなかった点はないか
といった「自分へのチェック」を無意識に続けています。
現場が終わっても、この確認作業だけが止まらない。そのため、安心できるタイミングがなかなか来ません。
タイプ1が無意識に求めているもの
タイプ1の人が強く求めているのは、「正しさ」そのものではありません。
本当は、
- これで大丈夫だと思いたい
- 後悔しなくて済む状態にしたい
- 自分を責めずに済みたい
という安心感です。
正しくやれていれば安心できる。逆に言えば、少しでも引っかかりが残ると、その安心が一気に崩れてしまいます。
そのため、
- 小さな判断
- その場の妥協
- 「まあいいか」という選択
が、後になって何度も頭の中で再生されることになります。
電気工事の現場で起きやすい思考の流れ
電気工事の現場では、次のような流れが起きやすくなります。
- 動作上は問題ない
- ただ、仕上がりに少し引っかかる
- 時間や段取りを考えて、そのまま進める
その場では納得したはずなのに、現場を離れると、
- あれは本当に判断として正しかったのか
- 自分が甘かっただけではないか
という考えに変わっていきます。
これは優柔不断だからでも、経験が浅いからでもありません。
「現場の出来=自分の評価」
と無意識に結びついているため、判断一つひとつが重く残ってしまうのです。
なぜ一人で抱え込みやすくなるのか
タイプ1の人は、問題が起きると
- 自分の判断が原因だ
- 管理が足りなかった
と考えやすくなります。
その結果、
- 相談する前に自分で考え込む
- まだ起きていない問題まで想定する
- 「自分がもっとちゃんとしていれば」と思い詰める
という状態に入りやすくなります。
周囲から見ると「しっかりしている人」でも、内側では常に自分を見張っているような感覚があります。
まとめ|考え方を少し緩めるという改善
タイプ1の無意識の動機は、
「ちゃんとやりたい」「間違えたくない」という、現場リーダーとしてとても自然な責任感です。
改善のために必要なのは、行動を増やすことではありません。
- 問題と自分の価値を切り離して考える
- 判断は情報であって、評価そのものではないと捉える
- 気づいた違和感を、一人で抱え込まない
こうした考え方の余白を持つことです。
現場を大切にしているからこそ、頭が休まらなくなる。その構造を理解するだけでも、心の負担は変わってきます。
エニアグラムは、自分を縛るためのものではありません。
現場を守ろうとするその力を、少し楽な形で使うための道具です。
⛑️保安全に⛑️

