このブログは、エニアグラムからヒントをいただき、人材育成の方向性をご紹介しています。
エニアグラムとは、人の性格を9つのタイプに分けて、それぞれの「考え方のクセ」や「感じ方のパターン」を理解する心理学的なモデルです。
こんにちは、電気工事士のまさやです。
現場を工夫しながら、進めています。
今回は、タイプ9の「囚われ」についてお話しします。
タイプ9が現場監督だった時の注意点
今回は、2週間で納める改修工事です。
朝礼!職人さんたちが集まり、今日の作業内容を伝え、始めようとしています。
その中心にいるのは、現場監督のSさん。
彼はエニアグラムでいうと「タイプ9」です。
温厚な性格で、人あたりがよく、現場のみんなからも「話しやすい監督」として慕われていました。
「囚われ」が顔を出す瞬間
ある日、大工さんと電気屋さんが施工の順番で言い合いになりました。
「こっちが先にやらなきゃ、作業できねぇだろ!」と大工さん
「いやいや、俺らが先じゃないと仕上げに支障が出るんだよ!」と電気屋さん
現場の空気がピリッと張りつめる中、S監督は心の中でこう思いました。
(どっちの言い分もわかるなぁ…。揉め事は嫌だ。早く落ち着いてくれないかな…)
タイプ9の性格
エニアグラムで伝えているタイプ9の性格は、「調和と平和を願う人です」
みんなと仲良くしたい、平和でいたい、と思っています。
しかし、これが極端に強く表に現れると、「怠惰」に陥ります!
怠惰と言っても、単にソファでゴロゴロしていることではありりわません。
自分のことを後回しにするのです。
自分の意見を言わないことで、平和を保とうと無意識に考えます。
要はタイプ9の怠惰とは、「争いを避けたい」という思いに強く縛られてしまい、自分の意見を言えず、場をなだめることにばかり意識が向いてしまうことです。
判断を先送りにした結果・・・
では先程の、大工さんと電気屋さんの話に戻ります。
その時のS監督の出した答え
結局その場で明確な指示を出せず、S監督は「まあまあ、どっちも大事だから、とりあえず別の作業を進めましょう」と中立的にまとめました。
一見、平和に収まったように見えました。
しかし翌日・・・
大工の作業が進みすぎて、電気工事の配線が後から入らなくなってしまったのです。
「なんで先に言ってくれなかったんだ!」と電気屋が怒り、
「俺らだって言ったじゃないか!」と大工が反発。
現場は前よりも深刻な対立に発展してしまいました。
改善のヒント
では、今回の出来事はどのように考えたら良かったのでしょうか?
本当に必要なのた休みけかなは、勇気を出して「今回は電気工事を先にしてください。その理由は…」と根拠をもって判断を下すことでしち
一時的に反発はあっても、明確なリーダーシップこそが長い目で見て現場を平和に保つのです。
まとめ
タイプ9が現場監督として働くとき、持ち前の「調和を大切にする力」は大きな財産です。
しかし囚われに陥ると、その力が「優柔不断」や「先送り」に変わり、逆にトラブルを大きくしてしまいます。
だからこそタイプ9にとって大切なのは
- 自分の意見をしっかり持つ
- 衝突を恐れず伝えるナ^_^
- 長期的な平和を見据える
この3つを意識するとよいです。
改善のポイント