タイプ1の”完璧さ”が招いた失敗と学び【電気工事現場監督編】

 お疲れ様です。
🌳電気工事、現場代理人のマサヤです🌳
 ブログのテーマは「人間関係の改善」です。

現場には、個性の強い方がたくさんいらっしゃいます。
それをまとめるのは本当にたいへんですね💦

しかし、「エニアグラム」という考え方を取り入れてからは、随分楽になりました。
これをうまく使えば改善につながると思い、ブログにしています。

今回のテーマは
「タイプ1の完璧さが招いた失敗と学び」を、現場監督の立場から考えてみたいと思います。

 

タイプ1の”完璧さ”が招いた失敗と学び

電気工事の現場で働く「高橋さん(タイプ1)」は、几帳面で責任感の強い現場監督です。
図面通り、規則通りに進めることを大切に思い、現場の秩序を守ることに誇りを持っていました。

 

■ 完璧さゆえのトラブル

ある日、クライアントからこんな依頼がありました。
「キッチン周りのコンセントを、もう少し増やしてほしいんです」

しかし追加の依頼は正式な書類にも図面にも載っていません。
高橋さんは「図面外のことは勝手にできない」と判断し、職人にも「設計にないからやらなくていい」と厳しく伝えました。

結果、完成後の引き渡しでクライアントが言いました。
「えっ、追加で頼んだはずなのに、反映されてないんですか?」
現場は一気に混乱。やり直し工事と追加費用の協議で、引き渡しも遅れてしまいました。

 

■ 完璧さの裏にある心理

タイプ1は「正しくありたい」「間違いをなくしたい」という強い思いを持っています。
高橋さんも、

  • 「ルールを守らなければ混乱する」
  • 「勝手に動いて間違うわけにはいかない」
    と考えた結果、クライアントの要望をそのまま流してしまったのです。

本人としては「正しさ」を守ったつもりでしたが、クライアントからすれば「柔軟に対応してもらえなかった」と不満に感じられてしまいました。

 

■ 学びと改善ポイント

今回の失敗から、高橋さんは気づきました。
正しさだけでなく、柔軟さも現場を守る ということに。

次の現場からは、こんな改善を取り入れました。

  1. 要望をすぐに拒否せず受け止める
     「設計にないのでできません」ではなく「追加として扱いましょう」と返す。
  2. 臨機応変さとルールを両立する
     現場判断で動かず、すぐに設計者や営業に確認して対応の道を探す。
  3. クライアントの意図を優先的に聞く
     「どうして増やしたいのか」を聞き、使い勝手の背景を理解する。
  4. “正しさ”に柔らかさを加える
     「規則を守ること=相手の要望を無視すること」にならないよう注意する。

 

■ まとめ

電気工事の現場では、正確さや安全性は欠かせません。
タイプ1の「誠実さ」「几帳面さ」「責任感」は大きな強みです。

しかし、その完璧さが硬さになってしまうと、かえってクライアントとの信頼を損なうこともあります。
高橋さんの学びはこうです。
「正しさを守りながら、柔軟に応えることが真のプロの姿勢」

 

あなたへの問いかけ

あなたの現場でも、「ルールだから」「図面にないから」と要望を跳ね返してしまった経験はありませんか?
正しさを守ることは大切ですが、同時に「柔軟さ」も現場を救う大切な力です。

※ タイプを断定するのではなく、傾向が発見できる!これがエニアグラムの醍醐味です

 

より良い現場へ
保安全に!