〜自分の感じ方のクセを知ろう〜
導入(つかみ)
同じ出来事でも、人によって反応がまったく違うことってありますよね。
上司に急に呼ばれたら… 「なんだ?危険なことか?」と身構える人 「私、何か悪いことしたかな?」と気にする人 「あの案件の話だろうか」と先を予想する人 友人と旅行の計画をするとき… 「その場で楽しもうよ!」と動き出す人 「みんな喜んでくれるかな?」と考える人 「電車の時間やホテルの候補を調べなきゃ」とリサーチする人
こうした違いの背景にあるのが、エニアグラムでいう「3つのセンサー(センター)」です。
これは、世界をどの感覚で捉えるかという“感じ方のレンズ”なのです。
解説(3つのセンサー)
1. 本能センター(ボディ・センター)
対象:身体・直感・安心感 タイプ:8・9・1
本能タイプは「体で世界を感じる人」。
安心か不安か、危険か安全かを直感で察知します。
特徴
✔ 地に足がついた行動力 ✔ 即断即決ができる ✘ 怒りをため込みやすい
日常の例
新しい職場に入った瞬間「この雰囲気、合う/合わない」と体で感じる 混雑した電車で「なんか嫌な感じ」と直感的に警戒する 「危ない!」と考える前に体が勝手に反応して人を助ける
2. 感情センター(ハート・センター)
対象:人間関係・評価・イメージ タイプ:2・3・4
感情タイプは「心で世界を感じる人」。
「人からどう見られているか」「相手がどう思っているか」に敏感です。
特徴
✔ 人に寄り添える共感力 ✔ 人間関係を大切にできる ✘ 評価や好感度に左右されやすい
日常の例
上司の機嫌を敏感に察知して「今は話しかけない方がいい」と感じる 友達からLINEの返信が遅いと「嫌われたかな…」と不安になる プレゼントを渡すとき「相手が喜んでくれるかどうか」でワクワクする
3. 思考センター(ヘッド・センター)
対象:頭・未来・安全対策 タイプ:5・6・7
思考タイプは「頭で世界を感じる人」。
未来の可能性やリスクを考え、安心を得ようとします。
特徴
✔ 計画性と分析力に優れる ✔ 問題解決のアイデアが豊富 ✘ 考えすぎて動けなくなることも
日常の例
旅行を決めるとすぐに「電車の時間・ホテル・観光地」を調べまくる 上司に呼ばれて「もしあの仕事の不備だったら?どう対応しよう?」と想定する 地震や災害に備えて非常食や避難場所を常に頭に入れている
まとめ
エニアグラムの3つのセンサーは、私たちの「感じ方のクセ」を表しています。
本能(体) → 今ここを直感で感じ、安全を求める 感情(心) → 人とのつながりや評価を感じ、価値を求める 思考(頭) → 未来やリスクを考え、安心を求める
「なぜ自分はこう反応するのか?」
「どうしてあの人は私と違う感じ方をするのか?」
その答えは、このセンサーに隠されています。
まずは自分がどのセンサーに属しているかを知ることから始めると、自分理解も人間関係もぐっと楽になりますよ。